利用者様、ブログ読者様からお預かりした作品を掲載しています。
今回は、弥七どん様のコラム作品です。
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「悲しい歌」
ビートルズの"Hey Jude"というとてもとても有名な曲がある。
こんな出だしである。
Hey Jude don't make it bad
Take a sad song and make it better
なあ ジュード そんなにくよくよしないで
悲しい歌でも歌えば 少しは気が晴れるよ
名曲といっていいと思うけど、これがとくに秀逸なのは"Take a sad song and make it better" というところだろう。
これが「楽しい歌でも歌えば気が晴れるよ」では、あまりにも凡庸きわまる歌になってしまう。
これからわかることは二つある。
ひとつ、悲しい時には、むりやり楽しい気分になろうとするより、むしろその悲しい気分にとことんまで沈潜した方がよいということ。
ふたつ、音楽というのは、その内容が悲しかろうと楽しかろうと関係なく、音楽そのものがもともとポジティブなものだということ。
そんなことを、少し、思った。
posted by サトウマリコ at 14:14|
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