先日我が家で小さなホームパーティをしました。
6月にあるご夫妻を見送りました。そのお二人との思いがけず早い再会でした。
3月に、釣具店を営んでいた陸前高田市で、津波に遭い、九死に一生を得たお二人は、しばらくの間盛岡市の温泉宿「愛真館」で避難生活を送り、やがてカナダへと旅立っていきました。
ちなみに、そのことに少しふれたお話をこのブログで6月22日に紹介しています。
http://satoblog.sblo.jp/archives/20110622-1.html
盛岡に滞在中、3度ほどお会いしました。
夫同士が旧知の仲という関係でしたが、いつも会う時はお互い夫婦そろって、和やかに過ごさせてもらいました。
一度は家へも泊まってもらい、共にした時間は短くはなかったと思います。
震災の時のこと、たわいもないこと、いろんな話をしながら、お互いの夫婦が目指す理想の生活って何? どちらからともなくそんな質問がでました。
その時のご夫妻の答えは、「優雅な生活」。
そして、その生活を目指す一歩として、震災前から描いていた通り、外国へと旅立っていったのです。
私たちは、家に眠っていた少し年季のはいったスーツケースをお貸ししたのです。
今回は、一時帰国ということで、長い滞在ではありませんが、予定より早くスーツケースは私たちのもとへと返ってきました。旧式のものですが、少なからずお役に立てたようです。
貼られたシールが誇らしげに見えます。
持ち寄ってくださったおいしい手料理をいただきながら、今回もゆっくりと時間を共有しました。
暮らしやすいと言われている、バンクーバーで体験したことから感じたこと、移動後のサンディエゴの話……なるほど、実際に行ってみないとわからないものだな、と新鮮な話ばかりです。
そしてまた、ご夫妻は私たちに聞きました。
行ってみたい国はどこ?
そもそも、どこかへ行こう、行きたい、という将来を描いていなかった私は歯切れの良い答えができません。逆に問い返すと、二人はそろって「楽しいところ!」「そして食べ物がおいしいところ!」と答えました。
ちなみに、最初の質問…どんな生活が理想か? に対する私たちの答えは、「人の役に立つことをしたい」でした。
そして「楽しいところ」という答えを受けて、私が考えたことは、「楽しい」ってなんだろう? でした。
多分、少なくとも私にとって、「楽しい」は盛岡を離れなければ経験できないこととは限らないような気がします。
けれど、今明確に、これをしていれば「楽しい!」「幸せ!」と結構大きな尺度で思えるものがないのも確かです。
私たち夫婦は、相手のご夫婦と対照的な価値観を持って、対照的な行動をとっているようにも思えます。
でも、お互いの心地よい距離感が、その違いを興味深いものに感じさせてくれるのです。
「楽しい」って何?
「幸せ」って何?
これまでも、時々、人生で顔を出したことがある問が、また自分の胸に拡がり始めました。
「幸せ」を定義づけすることはしません。
ただ、いろんな「幸せの定義」について考えてみたくなったのです。
ちなみに、今日、外での仕事が終わったあと、夜空を見上げました。そこは高台で盛岡でも星がとても綺麗に見える場所です。
オリオン座を見つけました。
私はオリオン座が子供の頃から好きなのです。
ふっと一瞬感情が走りました。その時、私は「幸せ」を感じたかもしれません。(続く)