2011年05月07日

震災 心のケア11「人間関係のコツ」

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人間関係の悩みは、誰もが少なからず経験することかもしれません。

例えば、関心のある相手が、メディアの向こう側の有名人だったとすると、どんなに自分がその人のことを知っているつもりでも、直接的な「関係性」は機会がなければ生まれません。

人間関係の悩みは、多くの場合、身近な人との間で起こります。
それは、家族、親戚、職場、というような傍目には協力し合う関係によって結ばれていることが多いです。

普段からこういった内容でのカウンセリングは行っていますが、あえて「震災 心のケア」で取り上げました。それは、今回の災害によって、それまでのコミュニティが変化し、最初は「助かった」という気持ちを重ね合わせることができていたのに、時間が経ち、新たな問題に取り組まなければならない時期になったことによって、人間関係の悩みも出やすくなる時期ではないかと思ったからです。

被災地での避難場所のコミュニティ、これまでの通常業務とはかけ離れた「前例のない仕事」をする職場のメンバー、被災者が身を寄せ新たにメンバーが加わった被災地外の家族、被災地を支援するために新たに立ち上げられた組織等々、この2カ月弱で多くの動きがあったと思います。

そして、それぞれが立ち向かわざるを得ない、不安定さを少なからず抱えています。


ここでは、具体例を出すことは難しいのですが、「身近な人」とのトラブルやイライラが起きる時に、陥りがちだといえるのは、近い距離にいるからこそ、考えや行動が「同じであるはずだ」「同じでなければならない」という思考に<いつの間にか>なっていることが多いということです。

自分が正しいと思ったり、よいと感じたものを誰かに同意してほしいというのは、自然な気持ちだと思います。

ただ、現実には人は一人ひとり違います。

心に響く、「言葉」も「行動」も「考え方」も「音楽」も「絵」も「スポーツ選手のプレイ」も「食」も……、「好き」から「まあまあ」「嫌い」まで、様々なのが自然な姿です。

そう考えると、自分がいいと思ったことでも、他人に対しては少し遠慮がちになるくらいがちょうどいいのではないかと思います。
それでも意見をひとつにしなければならない時には、感情的にならずに、相手に理解してもらう努力をすること、相手を理解する努力をすることが大切になるのではないかと思います。

それでも、問題が起きた時、どうすれば解決するのか。
答えはひとつではありません。

真っ向から対立する人もいれば、口をきかなくなる人、やんわりと距離をとる人、他にも別のやり方を選ぶ人がいると思います。

時には苦しい想いをすることもあるかもしれません。それでも、人間は、これまでコミュニティというものを無くしてはきませんでした。
きっと、これからも人間同士の関係は、いろいろな過程を辿りながらも、時間の流れとともに自然に変化し続けていくのではないかと思います。

もともと「人」は違うもの。まずはそこに立ち返ることで、気持ちのゆとりもうまれてくるかもしれません。

posted by サトウマリコ at 10:08| Comment(0) | 震災 心のケア
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