2011年04月20日

震災 心のケア9 「心の不調・受診の目安」

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これまで、心の病というものに縁がなかった方も、当事者・周囲の方含め、関心を持たざるを得ない状況の方がいらっしゃるかと思います。

簡単ですが、「うつ」のことについて、説明したいと思います。

「うつ」は、「一過性の憂鬱な気分」とは違います。

何かの出来事によって、気分が憂鬱になるのは、自然な反応です。その場合は、時間の経過によって自然に回復していくと思います。

「うつ」は少し違います。

大まかに、「一時的なうつ状態」、「神経症レベルのうつ」(この段階については、名称、診断について、様々な見解があります。医学の専門ではないので、説明は割愛させていただきます)、「うつ病」があります。

症状は人によって違いますが、私の場合は、次のような症状がいくつかあり、2週間以上続く場合、心療内科や精神科の受診をおすすめしています。


・寝つきが悪い、眠りが浅い、早く目覚めて眠れなくなる、いつもより睡眠が多いなどの睡眠の変化がある
・食欲がない、食べてもおいしいと感じないなどの食に関する変化がある
・今までに経験したことのない落ち込み・気分に関する違和感がある
・朝起きること、顔を洗うこと、お風呂に入ることなどを億劫に感じ、日常生活に支障がでるほどの極端な意欲の低下がある
・新聞やニュース、仕事の書類や人の話が頭に入らない
・大好きだった趣味にすら関心が持てない
・突然わけもなく涙が出る
自分の体を動かしているのが自分でないような不思議な感覚がある
・疲れがとれない、体が重い、だるい、吐き気、頭痛など、様々な身体症状がある


診断の目安としては、他にもあると思いますが、参考にしてみてください。

あまり、心療内科や精神科に馴染みのない方もいらっしゃるかと思いますが、受付や待合室の雰囲気としては、他の病院と特に大きく変わりません。
また、もしも受診した結果、治療の必要がなければそれに越したことはありませんので、少し心配だな、と思ったら、迷って行かないよりは、行って安心するほうがいいと思います。

なぜ、受診をお勧めするかというと、「薬で哀しみを癒やすことができない」といえるかもしれませんが、逆に「薬がなければ症状がよくならない」場合があるからです。うつ病は、脳で起きている神経伝達物質の変化によるものとされ、「気の持ちよう」や「プラス思考」や「気合」や「努力」では、症状は変えられません。気の持ちようで、思考や気分を変えられないこと自体が、症状なのです。

病院での治療を受けながら、平行してカウンセリングを受けられる方もいらっしゃいますが、もしも、治療が必要な状態だとしたら、まずはお薬を飲んで症状を落ち着かせることが優先です。

お薬を飲むことに不安がある方は、その内容を医師に伝えるとよいと思います。飲んでみて不安や疑問がある時も、その状態をそのまま医師に伝えると、必要に応じて調整していくことになると思います。その点が、風邪などで内科にかかる時に比べ、より気をつけておく点です。

また、病院はあくまでも、最終的に合うお薬を処方することが目的です。
精神科だからといって、すべての「気持ち」を受け止めることが可能かどうかは、別のことだということを頭の隅に置いておくとよいかと思います(診察時間には限りがあります)。もちろん、精神的な「アドバイス」はいただけると思います。

「投薬」、「休養」、そして次に必要があれば「カウンセリング」と覚えておいてください。
我慢しすぎると、治るのにも時間がかかる場合があります。
気になることがあったら、早めに、受診されるか可能な範囲で近くの医師に相談してみてください。



写真:大山(神奈川県伊勢原市)から望む富士
素材サイト
http://www.s-hoshino.com/
posted by サトウマリコ at 20:50| Comment(0) | 震災 心のケア
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