2011年04月20日

震災 心のケア8 「様々な気持ち3・つらい気持ちを抱えている方へ」 

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前回も書きましたが、本震から1カ月以上が経ちました。

人により差はあっても、非日常を生きてきた私たちは、意識する・しないに関わらず、気持ちを張り詰めてきたかと思います。
生きるため、何かを守るために、自分ができることを考え、行動してきたと思いますし、今現在もその渦中だと思います。

ここまでの期間を振り返ってみて、とてつもない自然災害が起きたのにも関わらず、どこか実感がわかない、という感覚をお持ちだった方もいらっしゃるのではないしょうか。

人は、あまりに大きな出来事があった時、自分自身を守るため、頭ではわかっていても、心の奥深いところで事実を受け入れようとしなかったり、高揚して、いつもより少し行動的になったりすることがあります。

そして、それが永遠に続くわけではなく、「少し疲れたな」と思う時期、大きな哀しみをやっと受け入れ始めることがあります。そこで、どっと体にも心にも負担がかかってくることがありますので、そういったことがあるのだと覚えておいて、「まだまだ頑張れる」と思っても、ちょっと手前でブレーキをかけるくらいでいることも大事だと思います。

そういった感情の波は、何度か繰り返されることがありますが、私自身でいうと、今がその第一陣が来ているように感じます。

先にご紹介した、震災直後に絵を描いたという行動は、とりあえず心を落ち着かせるための回避だったかもしれません。

今、段々に、現実がどうなっているのか、どうなっていくのか、冷静に情報を受け止めるようになってきて、以前よりも実感が増しているように感じます。





様々な状況の人に、その立場に立って、少しでも役に立ちたいと思っていますが、今一番先に語りかけたいと気になっているのは、家族や大切な人と、この災害によりお別れをしなければならなかった方々のことです。

<その気持ち>は、どれだけのものか、と想像しながら書いています。
目の前には二度と現れてくれない相手に、心の中で何を語りかけていらっしゃるでしょうか。

私は今、カウンセリングの時に、クライエントさんのお話を聴きながら、「その時の」クライエントさんのお気持ちを想像するのと同じことをしています。

なぜならば、おそらく、今の段階で、カウンセリングを受けに来ることは物理的にも心情的にも難しい人が多いかもしれない、と思うからです。

自由にインターネットに接続する環境にない方も沢山いらっしゃる中で、私が書くことで何ができるか、と思いながらも、今、その方たちのそばにいない自分にできることは、せめて想像力を働かせ少しずつでもここに書くことしかないと思っています。

本当であれば、お一人おひとりの語りによって、私は何かを感じるべきなのでしょうが、今は、私がこれまでに経験した、人との別れと、私の周りの方が経験して私が知っていることを元に、お気持ちを想像するしかありません。

どんなにか、辛いことでしょう。

街が少しずつ動き始め、メディアが復興ムードになっていく中で、おひとりで哀しみを背負われている方もたくさんいらっしゃると思います。

完全に他人の心と一致できることは不可能です。
それでも、今はその気持ちを想像し、あの日降りかかった出来事を、共に哀しむことしかできません。

そして、これまでに同じような大切な人との別れを経験された方もふくめ、哀しい気持ちをでき得る範囲で共に感じていて、毎日を生きて役割を全うしていることに畏敬の念を持っていること、言葉に出さなくとも、あなたの周りに同じように思っている方がいるかもしれない、ということをお伝えしたいと思います。



写真:江ノ島の巨木
素材サイト
http://www.s-hoshino.com/
posted by サトウマリコ at 20:25| Comment(0) | 震災 心のケア
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