2011年04月04日

「カウンセリング」ってどんなもの?

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「カウンセリングってどんなものか」を知っていただきたくて、もっと利用していただきたくて、このカテゴリ(カウンセリング)で、これまでも自分なりに言葉を尽くして紹介してきたつもりでした。

私自身が、カウンセリングを受けたことで、「助かった」し、「救われた」し、多分あの時カウンセリングを受けていなかったら、今の自分はなかっただろうな、と実感しているからです。

それは、人が「助かった」り、「救われた」りする時に、ある時は、一冊の本であったり、映画であったり、音楽であったり、親友やほかの大切な誰かの言葉であったり……というのと、同じように語られてよいことだと思います。
でも、それぞれに、それぞれの良さがあると思います。

だから、もう一度、もう少しだけ、「カウンセリングってどんなものか」をお伝えしたいと思います。

私が、カウンセリングを受けたのは、カウンセリングの勉強をし始めた後でした。
勉強している間は、知識としてはいろいろ吸収していくものの、勉強が進むにつれ、「実際どんなものなのか」という実感が欲しくてたまらなくなっていきました。

一方で、どこかに、「カウンセリングを受けること」に対する、微かな抵抗も正直ありました。
実感が欲しければ、受けてみればいいだけのことなのに、その敷居をまたぐことが、それほど簡単なことではありませんでした。
何故か、と振り返ると、「カウンセリングを受ける人」と思われることに抵抗があったのかもしれないと思います。それは、友人などには話さなければ知られないことでしたが、カウンセリングを勉強している自分がカウンセリングを受けるとういことを、教えてくれる先生にどう思われるか、勉強仲間にどう思われるか、ということだったかもしれません。それに、「カウンセリングを受ける」こと自体が、初めてでなんだか申し込むまでにとても勇気がいったのです。

今は、違います。
年に数回か、それ以上の長い間隔となりましたが、自分の心のコンディションが乱れそうな時は、風邪で病院に行くのと同じ感覚でカウンセラーの門を叩きます。
それは特に、自分の心のケアに、より敏感になることが大切な職業だから、ということもいえると思います。

カウンセリングルームを訪れる方の中にも、(迷ったあげく勇気を出して予約を入れてくださったのだと思いますが)「自分のような悩みでカウンセリングを受けに来て申し訳ないです」というような気持ちでいらっしゃる方は、少なくないようです。

お一人おひとり感覚は違うかもしれませんが、カウンセリングを受けるということは、結構大変な状態なのだろう、というイメージをもたれている場合もあるのではないでしょうか。


今、カウンセリングを学ぶには、中身は膨大なものでありながらも基本的には同じなのに、カウンセリングを行う場は、様々です。

精神科医が診察中にする会話を「カウンセリング」と呼ぶ場合もあります。
精神科や心療内科といった病院の中に、カウンセラーが配置され、医師と連携をとりながら、症状を改善するために行う場合もあります。
企業内になんらかの形で配置されているカウンセラーもいると思います。
学校にはスクールカウンセラーがいます。

それで、同じ「カウンセリング」でありながら、もしかすると、環境や目的が多少違ってくる場合もあるのではないか、と思います。

私の所属する「盛岡心理カウンセリングセンター」は全く独立した施設です。
必要があると思われた場合には、他の施設を訪れることをお勧めすることはあります(あくまでもお勧めで、強制的なものではありません)。
基本的に、カウンセリングの中でお話しされたことが、外部に伝わることはありません。(この基本は、どのカウンセリングでも同じです)


そして、話す内容は自由です。

もし、気持ちを吐き出したいという目的なら、カウンセラーは、邪魔をせず、ちゃんと吐き出せるようにお手伝いします。
心から、ありのままの気持ちをお聴きします。

もし、問題を解決したいという目的なら、カウンセラーは、それまで悩んでこられたことをねぎらい、解決の方向に向けて、一緒に考え、提案し、必要に応じて心理療法を施すなど、お手伝いします。

もし、自分の目的が何なのかよくわからずに、ただ、苦しさを抱えていらした時には、カウンセラーは、その苦しさを一緒に感じながら、ゆっくりと解きほぐしていきます。


カウンセラーは、「正しいこと」「道徳的なこと」を諭すためにいるのではありません。
カウンセラーの思い込みによる「よい方向」へ無理に導くためにいるのではありません。

カウンセリングの目的は、カウンセリングを受けた方が、楽になり、自分が本来持っている力を取り戻したり、気づいたりしていくことだからです。

「皆に比べたらこんな悩みなんて」
「自分だけ弱音を吐くわけにはいかない」
「こんな恥ずかしい自分をさらけだすわけにはいかない」

そんなお気持ちがあるかもしれません。
それなのに、無理にカウンセリングをお勧めするわけではないのです。

ただ、つらい時に「つらい」と呟ける相手と場所が、ここにある、ということを心の片隅に留めておいていただけたら、と思います。

つらい気持ち
くじけそうな気持ち
哀しい気持ち
疲れたという気持ち
どうしていいかわからない気持ち……

そうなった理由が、なんであろうと、かまわないのです。
がんばったり前向きになったり、気持ちを抑えることも、必要な時はあると思います。

でも、どこにもこんな気持ちを呟く場所がない時は、どうか「カウンセリング」を思い出してください。
posted by サトウマリコ at 18:05| Comment(0) | カウンセリング
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