2010年10月08日

カウンセリングルームの窓12

asagao101008.jpg

7月下旬、市内のT高1年生の生徒たちが、当センターを訪ねてきてくれました。
文化祭に向けて、班毎にいろいろな職業の人にインタビューを行っていたようです。

暑い夏の真っ盛り、日焼けした男女4人の生徒たちのはにかみながらも礼儀正しい姿勢に、こちらも背筋を伸ばし、川村センター長と私がインタビューを受けました。

街の新聞社の方などから何度かインタビューを受けた経験はありますが、その度に自分自身の仕事に対する姿勢を再確認するような気持ちになります。
今回は特に、将来のことを考える時期にいる皆さんが相手でしたので、ますますこの仕事について丁寧にお伝えしたいと思いました。

質問の内容は、なぜこの仕事についたか、注意していること、大切にしていること、やりがいや楽しみなど、本質的な部分ばかり。
少し汗をかきながら、一生懸命お答えしました。

嬉しいことに、先日、丁寧なお礼状と感想のお便りをいただきました。

了解を得ておりますので、一部分だけご紹介したいと思います。

***
【お礼状から】
私たちが今回、心理カウンセラーという職業について深く知りたいと思った理由は、今まであまり直接関係することがなく、具体的な仕事を知りたいと考えたからです。お二人の話を聞いている中で、心理カウンセラーという仕事はとてもやりがいがあり、私たちと深く関わっている仕事だということがとてもよく分かりました。

今後は、このインタビューによって得られたことを基に自分自身の進路選択、将来のことを考えていき、これからの高校生活をより有意義なものにしていきたいと思います。

【感想】
今回、川村さんと佐藤さんに心理カウンセラーについていろいろと聞かせていただき貴重な体験をすることができました。心理カウンセラーという仕事は自分にはあまり関わりがなく、どのような仕事なのかよくわからなかったけれど質問をしていくうちにとてもやりがいのある仕事なんだなと思いました。悩みを抱えた人たちを言葉だけでいい方向に持って行くということはとても難しくて大変なことだけれども、相手がよくなったり、気持ちが楽になったりしたときにはとてもやりがいを感じるそうです。自分は将来どんな仕事に就くかわからないけれど、どんな仕事についてもやりがいを見つけて一生懸命働こうと思いました。
***

いうまでもありませんが、職業選択というのは人生の大きな岐路だと思います。

振り返ってみると、私自身が生徒だった頃は、あまり「仕事」というもののイメージがわかず、できることなら、直接いろいろな「仕事」というものにふれる機会を、中学生、高校生の頃に持てるとよかったのに、と思ってしまいます。
最近は、こういった活動はよくみかけるようになった気がします。

お礼状や感想に書かれてあったとおり、どんな職業を選ぶことになろうとも、是非今回のインタビューを参考にしていただければと思います。

次代に伝えていくのは、前の世代の役目。ちょっとでもその機会をいただけたことは嬉しいものです。

きらきらした瞳に囲まれて、元気をもらった夏の日でした。
posted by サトウマリコ at 17:32| Comment(2) | カウンセリング
この記事へのコメント
お礼状を読んでいて感じたのは、本当にどれも本質的な質問ばかりで私たちがお仕事に携わっている側の視点から捉えたときにとかく忘れがちになりそうなことだったりするということでした。

もう一つは、いろいろなお仕事がある中で「どうして心理カウンセラーのお仕事でなければダメなのか?」という「職業観やお仕事に対する態度」「お仕事に取り組み姿勢」が問われているように感じ、自分自身も自戒の念をこめながら5回くらいこの記事を読んでいました。

佐藤先生の「自分自身の仕事に対する姿勢を再確認するような気持ちになります」ということばがすごく心に響きました。

自分自身もこの実はこの間、同じようなことを考えていました。
世の中にはいろいろなお仕事があるじゃないですか。
でもどうして今の仕事でなければダメなのか、たれのために・何のためにやっているのか、そして今のお仕事を通してどうなりたいのかを考えるヒントになった思いでした。

常に自分のお仕事のやりがいや、どうしてこのお仕事でなければダメなのかという意識を強化するために、お仕事に対するビジョンやミッションをしっかり持ってやっていくことは、どのお仕事においても通底することではないかと思いました。

お仕事をしていると、必ずしもいいことばかりではないですよね。
ときには、努力が実を結ばず徒労に終わったり、躓きそうなときがあったり、空回りしたりということもあったりすると思います。
そんなときこそ、「どうして」「だれのために」「どうなりたいのか」という部分が問われ、それがこうした状態を乗り切る原動力となることを感じていました。
だからこそ、自分のお仕事に対するビジョンやミッションを常に確認して日々のお仕事に取り組んでいます。

「信念は現実を決定する」と言われたことがありますが、「信念」の「念」という字は「今」と「心」という2つの文字からなっていますよね。
「今」の時点で「心」に感じていることこそ現実を作り上げて自分のお仕事に対するビジョンやミッションが現実のものになっていく基礎にあるものであるように感じました。
Posted by Hakucho at 2010年11月17日 05:04
>Hakuchoさん

コメントありがとうございます。
Hakuchoさんの文章を読ませていただきながら、私も胸に手をあてて考えてしまいました。

元の記事の高校生のインタビューの時もそうですし、Hakuchoさんのおっしゃるようなことを、自分の仕事について折々に考えることがあります。

このことは、大事なことではないかな、と思います。
好きな仕事を一心不乱にやること、そんな仕事に出会えることは幸せなことだと思いますが、時々立ち止まっては、「これでいいのか」「これからどうしたいのか」と問いかけ続けることで、仕事だけでなく人間として成長していけるのではないかと私は考えています。

仕事が自分にとってどういう位置づけにあるか、にもよりますが、少なくとも人生のなかで長い時間を仕事と共に過ごしていくならば、自分がそこに立っている理由が自分で納得しているものでなければ、苦しく感じる…私自身はそういう性質を持っています。
Hakuchoさんにも通じるところがあるのかな、と感じました。

特にも自分で自分のミッションをプロデュースしていく面が大きい職種では、苦しい時はその基本に立ち返り、必要があれば、新たに決意する時もあると思います。

長い道のりの途中かもしれませんね。
あとで振り返ったとき後悔のないよう、自分の向き合うべき「相手」に精一杯つくしたいものです。

私も苦しく悩んだ時は、必ず最初の時点の想いに立ち返り、そして今の自分の心を確認し、そして未来を想像するようにしています。
Posted by サトウ at 2010年11月18日 23:24
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。