副題は、〜見つめてみよう自分のキモチ、聞いてみよう子どものココロ〜です。
思春期という多感な時期にさしかかった子どもたちを前にした、保護者さまと先生方に、心理学的な側面からお話させていただきました。「大人自身が感情のコントロールやコミュニケーションにおいて余裕を持つにはどうすればよいか」「子どもたちの心理状態と行動について」などを具体的な例も挙げながらお伝えしました。
「子ども時代」というのは、大人自身、誰もが昔、通ってきた道のはず。
けれど、子どもの頃のことを鮮明に覚えている人もいれば、今は親や大人としての立場で接することで、子どもの頃の気持ちを忘れかけている人もいます。
また「自分の子どもの頃はこうだったから、これでいいはず」、という考えに偏りがちになってしまうこともあります。
そして、お子さんが生まれた時からここまで育ててきたことを思えば当然の言動であっても、大人になりかけた子どもたちにとっては、いつの間にかコミュニケーションのズレを感じてしまうこともあります。
私はいつもお話させていただく時に前置きをするのですが、こうすればいい!という正しい答えはないし、それを語るのが心理学ではないと思っています。
最終的には、お聞きくださった皆さまに、そして未来という時間にゆだねつつ、今回少しでもヒントをお伝えすることができたなら幸いです。
多くの感想をいただき、皆さまが子どもたちに向き合う気持ちの真剣さをあらためて感じました。
ご参加くださった皆さま、職員の皆さま、ありがとうございました。
〜ご感想から〜(一部抜粋)
・子どもの性格なども感じたうえで、その子とどのように接し、どのような言葉がけをすればよいかの参考になりました。
・親と子、教師と生徒、どちらでも活かせる内容でした。自分の中にも5つの顔があるというのも大変面白いものでした。
・親として子どもを「育てる」=「教える」と考え方を押し付けていることに気が付くことができました。横に並んで話ができる機会をたくさん作りたいと思いました。
・人との関わりが、人間関係を形成していくうえでとても大切だと思ったので、その原点を考えることができて良かったです。
・自分の心を見つめるいい機会となりました。また、子どもだけではなくすべての人とのコミュニケーションのためにとても役立つお話でした。ぜひ実行したいと思います。