

これまで、企業内での傾聴講座や、プライベートレッスンでの聴く技術の講座は行ったことがありますが、一般の受講者に向けての開催は初めてでした。
実は、「聴く」ことの講習は、奥が深く、知識量も結構多く、更には実践演習をしないとなかなか身につかないもので、2時間でどこまでできるかな、という思いがありました。
聴くことの全体のポイントをお伝えし、ピンポイントで演習をし、これをきっかけに普段の生活で意識していただけるように組み立ててみました。
今回の「聴く」という内容は、以前から温めていたことのひとつでした。
なんといっても、カウンセリングを行っていて、一番多いのは対人関係の悩みだからです。
しかも、職場や家族といった身近な人との間柄でこそ起こるのも特徴。
(コミュニケーションって、学校の授業になかったよな…、習っていれば、もっとお互い悩まずに済んだかもしれないなあ…)
心理学を勉強して、私自身が、度々思ったことです。
また、カウンセラーである自分の専門分野でもありますし、まずは相手ではなく自分でできることから、知識と技術を身につけ、仕事や家庭で活かしていただければなあ、という思いを込めての企画です。
初めての体験で戸惑いも多かったようですが、参加者の皆さんは、とても前向きに取り組んでくださって、ほっとする反面、思った以上に難しさも感じられるということがわかり、これから演習のしかたも工夫しながら、継続してこのテーマには取り組んでいきたいと思っています。
***
・「共感的理解」は同意や賛成することではなく、あくまで相手の伝えたいことが私は分かったよ、というスタンスで良いことが分かって気持ちが楽になった
・あいづちに大きな効果があることが改めて分かった
・聴き方の演習をやってみることで、普段意識せずにやっている自分のクセがなんとなく見えたとともに、グループの他の方の意見もきけ、悩んでいるのは自分だけでないと分かった。
・相手へのあいづち(合いの手)の入れ方がわからなかったけれど、相手の言葉を反復するだけでも合いの手になる事がわかりよかったです。
他、沢山のご感想をいただきました。
ご参加くださった皆さま、企画の段階から相談にのってくださったスタッフの皆さま、ありがとうございました。